※本記事では、これから始める職場環境改善〜スタートのための手引き〜(独立行政法人 労働者健康安全機構・厚生労働省)を参考にした分析方法をご案内します。
ストレスチェックの集団分析とは
- 厚生労働省の推奨するストレスチェックの使い方のひとつに、集団分析があります。ストレスチェックの結果を社内の一定の人数(10名以上)を含む集団に区分し、それぞれの区分での結果を確認することで、各集団内にあらわれていそうな課題を明らかにし、改善施策につなげることが努力義務とされています。
- 集団のストレスチェック集計結果は、システムからcsvファイルをダウンロードすることで閲覧いただけます。
集団分析の実施手順
注意
ミキワメAI管理画面上の操作は【ストレスチェック事務従事者権限】または【ストレスチェック実施者】の権限を保持している管理アカウントのみ操作が可能です。
1.集団結果CSVをダウンロードする
ストレスチェック結果ページの「集団結果のCSVをダウンロード」をクリックする。
2.集団結果CSVの内容を確認する
CSVファイルを開いて、結果を確認する。
3.集団結果CSVを解釈し、施策につなげる
ミキワメAIストレスチェックによる具体的な実施方法
1.エクセルやスプレッドシート等を用いて、全国平均や全社平均よりも低い箇所や高い箇所に色をつける
※集団結果CSVのスコアは0〜4点の範囲で表示され、高得点ほど良好な状態を示しています
※以下画像の例では、エクセルにて条件付き書式を用いて全国平均よりも1点以上点数が低いものを黄色で表示しています
2.特定の事業場や部署、年代など、分析したい集団ごとにスコアの特性を考察する
例:開発部は、全社平均と比べて仕事の量的負担が高く、上司・同僚の支援が低かった。
3.2を元に職場状況の分析・改善・効果測定を行っていく
- 各集団における課題を別のドキュメント等にまとめ、集団別の結果を整理しましょう。
- それぞれの集団における強みや伸びしろ(課題)を整理しましょう。
- 整理した結果から、なぜそうなっていそうなのか、原因についての仮説を立ててみましょう。
- それらを改善するための計画や施策案を考えてみましょう。
- 施策を実施した際の効果測定方法について考えましょう。
この時、次年度のストレスチェック結果を指標とすることが考えられます。 - 具体的な施策の進め方について、現場の責任者らを巻き込んで検討しましょう。
引用:これから始める職場環境改善〜スタートのための手引き〜(独立行政法人 労働者健康安全機構・厚生労働省)
集団結果の各項目の意味について
仕事の負担
| 項目名 | 意味 |
|---|---|
| 仕事の量 | 仕事の量が多いことや時間内に仕事を処理しきれないことによる業務負担のこと |
| 仕事の質 | 仕事で求められる注意集中の程度、知識、技術の高さなど質的な業務負担のこと |
| 身体的負担 | 仕事でからだを動かす必要があるなど身体的な業務負担のこと |
| 対人関係の負担 | 部署内での意見の相違、あるいは部署同士の対立など対人関係に関する負担のこと |
| 作業環境の負担 | 騒音、照明、温度、換気などの物理的な職場環境の問題による負担のこと |
| 情緒的な負担 | 仕事の上で、気持ちや感情がかき乱されるなど、感情面での業務負担のこと |
| 役割葛藤 | 複数の方針や要求が互いに相容れないために業務の遂行が困難になることによる負担のこと |
| 生活への負担 | 仕事の負担が、個人生活に対して好ましくない影響を及ぼしていること |
仕事の資源(作業レベル)
| 項目名 | 意味 |
|---|---|
| 仕事の裁量度 | 仕事の内容や予定や手順などを自分で決められる程度のこと 仕事の負担の高い状況とコントロール度の低い状況とが重なるとストレス度が高くなる |
| 仕事のフィット感 | 仕事の内容が自分に向いている、合っていること |
| 技能の活用 | もっている技術、知識、技能、資格などが仕事上活用されていること |
| 仕事の意義 | 仕事の意義が認識でき、働きがいを感じていること |
| 役割の明確さ | 仕事の上で果たすべき役割が明確に理解されていること |
| 成長の機会 | 仕事の中で、知識や技術を得たり、その他の自己成長の機会があること |
仕事の資源(部署レベル)
| 項目名 | 意味 |
|---|---|
| 上司のサポート | 上司が話しかけやすく、頼りになり、相談にのってくれるなど上司が部下に行う支援 |
| 同僚のサポート | 同僚が話しをしやすく、頼りになり、相談にのってくれるなど同僚同士での支援 |
| 家族友人のサポート | 配偶者、家族、友人等から受けられる支援 |
| 仕事に見合う報酬 | 仕事上の努力や達成度に対し金銭的あるいは処遇を適切に受けていること 尊重報酬、安定報酬とともに仕事の三大報酬の1つ |
| 上司・同僚からの敬意 | 上司や同僚から、仕事上の努力や達成度にふさわしい尊敬や処遇を受けていること |
| 仕事の将来的安定感 | 仕事が不安定であり、将来の見込みがないなど、職を失う可能性のあること |
| 上司のフィードバック | 上司が、仕事の出来について適切なフィードバックを行い、部下の能力発揮を助け、自ら問題解決できるよう指導していること |
| 上司の誠実さ | 上司が、偏見を持ったり独りよがりだったりせず、部下に思いやりと誠実さを持って対応してくれる(態度でいる)こと |
| 賞賛される文化 | 業務の結果に対して、上司や同僚からのねぎらいや感謝の言葉など、ポジティブな評価を受けることができる雰囲気が職場にあること 表彰制度なども含まれる |
| 失敗を認める職場 | 仕事上で失敗しても、それを取り戻す機会があったり、失敗を転じて成功に導くことができる雰囲気が職場にあること |
仕事の資源(事業場レベル)
| 項目名 | 意味 |
|---|---|
| 経営層との信頼関係 | 経営層と従業員の間に相互の信頼関係があること |
| 変化への対応 | 職場や仕事でどんな変化があるか説明があったり、たずねることができたりと、変化がある際の準備が組織的にできていること |
| 個人の尊重 | 一人ひとりの長所や得意分野、価値観などを考えて仕事が与えられる風土や方針があること |
| 公正な人事評価 | 人事評価の方針、基準について情報が提供され、個別の人事評価結果について納得できる説明がなされる風土や方針があること |
| 多様な労働者への対応 | 女性、高齢者、若年者、雇用形態別のさまざまな従業員が職場の一員として尊重される風土や方針があること |
| キャリア形成 | 従業員のキャリアについて、人事方針や目標が明確にされ、教育・訓練が提供されていること |
| 仕事と生活の バランスの良さ |
仕事から得たものにより、個人生活を豊かにすることができる風土や方針があること |
いきいきアウトカム
| 項目名 | 意味 |
|---|---|
| ワーク・エンゲイジメント | 仕事から活力を得て、仕事に誇りを感じ、従業員がいきいきと仕事をしている状態 |
| 職場の一体感 | 職場メンバーが情報共有、相互理解や信頼、助け合いの気持ちをもって業務を遂行している状態 |
心身の健康
| 項目名 | 意味 |
|---|---|
| 活気 | 活気、元気、いきいきなどのポジティブな感情 ワーク・エンゲイジメントと異なり、必ずしも仕事と関連した活気ではない |
| イライラ感 | 怒り、立腹、イライラなどの症状 |
| 疲労感 | 疲れ、へとへと、だるさなどの疲労に関連した症状 |
| 不安感 | 気がはりつめている、不安、落ち着かないなどの不安に関する症状 |
| 抑うつ感 | 憂うつ感、おっくうさ、集中力の低下など、気分と気力の低下に関する症状 |
| 心理的ストレス反応合計 | 心理的な症状の合計 |
| 身体愁訴 | 身体的な症状の合計 |
職場のハラスメント
| 項目名 | 意味 |
|---|---|
| 職場のハラスメント | 職場でいじめ、嫌がらせがあるかどうか セクシャルハラスメントやパワーハラスメントを含む |
満足度
| 項目名 | 意味 |
|---|---|
| 仕事満足度 | 仕事に関する全般的な満足度 |
| 家庭満足度 | 家庭生活に関する全般的な満足度 |
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