A.性格項目は重複しないように基準設定することを推奨しております。
基準設定の際に、「組織風土」「安定度」「職種・チーム」で同じ性格項目を重複して設定することが可能です。多くの企業様では性格項目が重複しないよう基準設定を行いますが、ご利用企業様の状況次第では性格項目を重複して選択し、基準設定を行うこともあります。
下記に、基準設定時に性格項目を重複させることのデメリットと、性格項目を重複させ基準設定する際の例をまとめます。
性格項目を重複して基準設定することのデメリット
1.マッチ度を確認することができる性格項目の数が減ること
ミキワメでは全9個の性格項目とのマッチ度を分析レポートで確認することができます。重複した性格を基準設定に用いることで、マッチ度を確認することのできる性格項目数が減ってしまうため、受検者とより多くの性格項目とのマッチ度を確認することが難しくなります。
2.判定スコアの解釈が難しくなること
重複している性格項目とのマッチ度が高い受検者の場合、その判定スコアが急激に高くなります。一方、重複している性格項目とのマッチ度が低い受検者の場合、判定スコアは急激に低くなります。このように、すべての性格項目を平等に判定することができなくなり、判定スコアの解釈が難しくなります。
性格項目を重複させて基準設定する場合
1.「組織風土」と特定の「職種・チーム」で求める人材の性格傾向(偏差値)が異なる場合
「組織風土」で共通特徴として設定したい性格傾向と、特定の「職種・チーム」で求める人材の性格傾向が異なる場合に、「組織風土」および「職種・チーム」で同じ性格項目を異なる偏差値基準で基準設定することがあります。
例:
・組織風土では「楽観性」が高い人材を採用したい
・開発部では「楽観性」の低い人材を採用してたい
➡「組織風土」で「楽観性」を偏差値「60」で基準設定し、「職種・チーム」で開発部に「楽観性」を偏差値「40」で基準設定。
偏差値をそれぞれの職種で求める傾向に合わせることで、職種に合わせたマッチ度の確認を行うことが可能です。
2.採用時に評価する性格項目を減らしたい場合
ここだけは必ず大事にしたいという性格項目がある場合や、面接時間の関係から質問時間が足りない場合、基準設定する性格項目を重複させることで、面接時に評価する性格項目を減らすことが可能です。多くの性格項目とのマッチ度が表示されることで、面接官の混乱を招いてしまう場合への対策として有効な手段です。
例:
・「新奇性」「やりきる力」「ポジティブシンキング」が自社にとって最も重要である
・それ以外の性格項目とのマッチ度は確認せずに採用で活用したい
➡「組織風土」「安定度」「職種・チーム」すべてにおいて「新奇性」「やりきる力」「ポジティブシンキング」のみを基準設定することが可能です。